2007年10月27日

映画73 『パンズ・ラビリンス』(2006)

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今回は、映画『パンズ・ラビリンス』を紹介。
原題はEL LABERINTO DEL FAUNO.
119分。制作国メキシコ・スペイン・アメリカ。
スペイン内戦を舞台にした映画である。
(スペイン語がとても新鮮に感じた)
この映画に登場する、目が手に付いている化け物が
異様であった。
どうやらペイルマンという名が付いているらしい。
(調べてみれば、水木しげるの妖怪にもペイルマンと
同じ様なものがあるらしい)
このペイルマンは本当にグロテスクである。
ここまでよくも嫌悪感を抱かせる、化け物を考えたものだ。
それに目が着脱式という、その発想には脱帽する。
化け物の仕草、歩き方、肌の色、質感、唸り声・・・
全てがおぞましい。(悪い意味で)完璧である。
この映画の悲しくも美しい曲は大変良い。
一度聴いたら忘れられないメロディである。
素晴らしい名曲だと思う。
今後、何十年にも渡り、いつもどこかで使われる事だろう。
(太陽がいっぱいのテーマの様に・・・)
主人公のオフェリアは(昆虫の)ナナフシを妖精と思うし、
牧羊神の指示にも従う。
しかし私はとても、ナナフシが妖精とは思えないし
牧羊神(の怒った様な顔)も好きになれずに、
話を聞く気にさえもなれそうにもない。
牧羊神というよりも悪魔みたいな容姿。
悪魔だと紹介されても納得してしまうだろう。
ナナフシはオフェリアの持っていた本の挿絵に
描かれた妖精に似せて変身した。
しかし耳は尖っており、まるで宇宙人みたいであり、
裸体なので、変身してもしなくても、
グロテスクな事には変わりは無い。
それは映画だから、現実では無いからと言われれば、
そうなのだが、キャラクターの造形に関しては、
嫌悪感を抱くものばかりだ。
(造形に関してはわざとこの様なものにしているのだろう)
良い映画だが、決して楽しい映画では無いので、
何度も見たいとは思わない。
(ダンサー・イン・ザ・ダークよりは落ち込まないにしても
それに匹敵する程の威力を持った)憂鬱な映画である。

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2007年10月13日

最近聴いているラップ音楽16 HIME『姫始2006』

hime2006001.JPG

以前、ラッパーのHIMEを紹介した。
今回も同じHIMEの『姫始2006』を紹介する。
YOUTUBEで見つけ、最近はこれを良く聴いている。
とてもノリが良く、聞いている、私まで
踊りたくなる様な、そんな曲である。
誇張では無しに、何だが妙に落ち着かなくなり、
リズムを取り(まるでアフリカの原住民が踊る様に)
無性に踊りだしたくなる曲である。
眠っていた、原始的な本能を呼び覚ます曲とリズムである。
彼女はとてもリズム感があり、流れる様に、スピーディーに歌う。
正に立て板に水の如くに・・・。また踊りも上手い。
彼女はラップを歌うが為に生まれた様なものだ。
彼女の歌は彼女だけのものだし、他の誰にも真似は出来ない。
彼女と同時代に生き、彼女の歌を聴ける事を感謝したい。
音楽は様々形態をとり、時代と共に変化してきた。
私が初めて、ラップを聴いたのは、1980年代半ばであり、
RUN-D.M.C.が来日し、TV出演をした時である。
私は、その時に初めて、ラップと言う音楽が
この世の中に存在する事を知ったのだ。
それから20年以上経過したが、私はいまだラップを聴いている。
しかし、私はラップ以降の新しい音楽を経験していない。
パンク・コア・ノイズ・テクノ・・・様々な音楽を聴いてきた。
しかし、まだ、それ以降の新しい音楽が生まれていない。
これ以上、音楽は、分化派生する事は無いのだろうか。
やはり極限までに細分化され尽くし、これ以上の広がりを
持つ事は無いのだろうか。
私が生きている内に、まだ聴覚を失わない内に、
新しい音楽が生まれ、その音楽を是非体験したいと思っている。
posted by zola at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

懐かしい音楽15 OLHO SECO『NADA』

olhoseco01.JPG

最近、私が懐かしいと思った音楽を紹介する。
その音楽はブラジルのパンクバンド
OLHO SECO『NADA』である。
これは昔、1987年頃新宿のパンク系のレコード屋で買った、
パンクのオムニバスLPに入っていたものである。
当時、私は様々なパンクバンドのレコードを聴いていた。
その中で、特に、このバンドの『NADA』という曲は印象に残っている。
とても速い曲であり、テンポが良い曲である。
『NADA』(ナダ)という意味はポルトガル語で、
「何も無い」という意味である。
YOUTUBEで検索するとその曲を見つける事が出来る。
YOUTUBEの動画は、1999年のヨーロッパツアーでの
リスボンのライブ映像である。
この曲を聴くと20年前のあの頃の熱気を思い出す。
あの頃、私は若かった。あの頃、夜を徹し色んな事を話したものだ。
あの頃、まだパンクというものは今の様に、
TVに露出する様な存在では決して無かった。
しかし時代は変わろうとも、パンクという存在、
又はそれに値するもの、又はそれと同様の位置付けのものは、
未来になっても、時代が変化しても不滅だと俺達は信じていた・・・。
そして今、やはり、その頃に思っていた様に、
やはりパンクは死んでいなかった。神は死んだかも知れない。
しかしパンクは決して死ぬ事は無い。
この世に矛盾や軋轢が存在する限り、不変の存在で有り続ける。
その呼び名は変わろうとも、音楽形態が、どの様に変化しようとも
リスナーがどんなに変わろうとも・・・。

あの頃、ふと疑問に思ったものだ。
「何故パンクの曲は英語の歌詞なんだ?」
私は仲間に問うた。
「世界に発信する為、都合が良い・・・」
すると仲間はそんな風に答えた。
その頃、私は全く外国語の必要性を感じていなかった。
全くであった。本当に全くであった。ゼロであった・・・。
しかし今はそうは思わない。言葉の重要性を感じる。
日本語だけではなく、意思疎通をする為の道具としての
外国語の重要性をとても大きく感じる。
使える道具は多い方が良い。
少ないよりも多い方が都合が良い。

*音は昔の記憶を唐突に、そして、いとも簡単に想起させる。
(また、それは匂いも同様である)

追記。
2010年8月11日、「OLHO SECO」を検索してきた人がいるので、
OLHO SECO『NADA』のyoutubeのリンクを追加。

OLHO SECO nada
(記事投稿時なら視聴可能)
http://www.youtube.com/watch?v=nonVfQDcBLk

OLHO SECO - European Tour (1999) Lisboa
(記事投稿時なら視聴可能)
http://www.youtube.com/watch?v=qSoxNHUBfkk
posted by zola at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | パンク・インディーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

サスペンス映画72 『less[レス] 』(フランス・アメリカ)

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今回は、サスペンス映画『less[レス](原題はdead end)』を紹介。
フランスのジャン=バティスト・アンドレアと
ファブリス・カネパ監督コンビによる、サスペンス映画。
2003年制作。85分。
悪夢を思わせる、出口の無い道を進む続ける一台の車・・・。
正にサスペンスと言っていいだろう。
低予算の映画であるが、アイデアで勝負していて、
なかなかの佳作。謎解きが好きな人には、お薦めの映画。

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[出演]
[レーベル] クロックワークス
[監督] ジャン=バティスト・アンドレアファブリス・カネパ
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2007年10月03日

読書 平田家就著『イギリス挿絵史』228冊目

igirisuosiesi01.JPG

今回は、平田家就著『イギリス挿絵史』を紹介する。
研究社より1995年に刊行。
イギリスの挿絵史について、詳細かつ丁寧に書かれた本。
イギリスの挿絵本収集家、研究者には必読とも言える。
ここまで詳細にまとめた功績は大きい。
本書の様に、詳細かつ丁寧に書かれた
フランスの挿絵史が欲しいものだが、
フランスの挿絵本の場合は、
この程度にまとめるのは、とても不可能であろう。
それほどにフランスの挿絵本は広範囲である。

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[著者] 平田 家就
[種類] 単行本
[発売日] 1995-12
[出版社] 研究社出..
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