2007年11月24日

読書 樋田直人著『蔵書票の美』232冊目

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15世紀のヨーロッパで生まれ、《紙の宝石》と呼ばれる蔵書票は
いま世界的ブームにあり、世界最大の書票協会員を有する日本では、
優れた作家・蒐集家も多い。
この蔵書票の世界を豊富な資料・作品例で解説した基本図書で、
愛好家・作家・研究者にとって待望の必読・必携の書。
(本書の裏書きから抜粋)

今回は、樋田直人著『蔵書票の美』を紹介する。
小学館ライブラリー(文庫サイズ)1998年刊行。
うーん何をして、世界的ブームと定義すれば良いのか?
巷では、蔵書票は、決して身近な存在ではないと断言したい。
今や書物ですら身近な存在ではなく、それは誇張と言うべきであろう。
しかし、日本にも有る程度の蒐集家は存在し、
我がヤフーブログでも、その世界を垣間見る事が出来る。
しかし、やはり一部の人達の物であり、決して一般的に普及しているとも
言えないし、またブームだとも、とても言えないであろう。
まあ、それはさておき、本書は蔵書票の概要を知るのは、良いかも知れない。
しかし、決して深いところまでは書かれていないので、
蔵書票蒐集家にとっては、どれも既に知っている事ばかりなので、物足りない。

”基本図書”と紹介文で書かれている様に、
本当に基礎的な事柄だけなので、
”愛好家・作家・研究者にとって待望の必読・必携の書”とは
到底成り得ない気がする。
愛好家、作家、研究者にとっては、本書に書かれている事は、
既に暗記する程熟知しているはず。
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2007年11月17日

読書 栃折久美子著 『装丁ノート 製本工房から』231冊目

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今回は栃折久美子著
『装丁ノート製本工房から』を紹介。
集英社文庫より1991年刊行。
装丁の勉強の為、ベルギーへ留学した、
著者のエッセイ集。
装丁に関する事を中心に、思うや考える事が
飾ることなく、書かれている。
本への愛情がひしひしと感じられる本。
著者は日本における、装丁芸術(Reliure d'art)の
先駆者的存在としてよく知られている。
栃折久美子は1928年生まれだから、来年で80歳になる。
ベルギー留学を綴った、彼女の著書 『モロッコ革の本』
によれば、ベルギーに渡ったのは1972年。
彼女が44歳の時であり、今の私よりも高齢時に
渡欧した事になる。
『モロッコ革の本』には、彼女の若々しい写真も有り、
それを見ると40歳超とはとても思えない。
白黒だから(実際とは)感じが違うかも知れない。
しかし、彼女のベルギーでの日々は、
『モロッコ革の本』とても活動的には描かれている。
今、現在の彼女の写真を見ても、どこか気品があり、
そこには芯の強さが感じられる。
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早く人間になりたい 名作アニメ05 『妖怪人間ベム』

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妖怪人間ベム』は、1968年(昭和43年)10月7日から
1969年(昭和44年)3月31日までフジテレビ系列にて
毎週月曜日19:30 - 20:00の時間帯で
放送されたテレビアニメ。全26話が放映された。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋

早く人間になりたいというセリフが有名である。
この時代のアニメに多いが、舞台は無国籍である。
聞いた話によれば、輸出も前提として制作していたとの事。
このアニメのオープニングがとても好きだ。とてもよく出来ている。
このアニメも1960年代を代表する日本の傑作アニメだと思う。
今の時代は、この様なおどろおどろしいアニメが制作されなくなった。
やはり時代の流れであろうか。
今の時代の雰囲気には合わない事は確かである。
〜暗い定めをぶちこわせ!ベム、ベラ、ベロ、妖怪人間〜♪
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2007年11月10日

社会派映画74 『ブラッド・ダイヤモンド』

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今回は、社会派映画の『ブラッド・ダイヤモンド』を紹介。
143分。制作国アメリカ。
アフリカのシエラレオネ共和国での内戦時に採掘された、
ブラッド・ダイヤモンドを巡っての過酷な争奪戦を描いた映画。
暗黒大陸アフリカの暗部を見る事が出来る。
少年兵が戦闘するシーンも描かれている。
主演は、映画「タイタニック」で有名なレオナルド・ディカプリオ。
南アフリカ訛の英語を真似た、彼の演技は素晴らしい。
しかし難点を言えば(実にアメリカ映画らしいと言えばそうなのだが)
この映画には一切の恋愛要素は不要と感じた。
過酷な現実を描くためにも、その様な蛇足とも言える部分を
敢えて完全に剥ぎ取って欲しかった。

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2007年11月03日

読書 上野英信著 『追われゆく坑夫たち』230冊目

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大手資本の安全弁として、苛酷な奴隷労働と
飢餓生活に苦しめられている
中小炭鉱の状態を内面から追求する。
(本書紹介文より抜粋)

今回は上野英信著 『追われゆく坑夫たち』を紹介する。
本書は岩波新書1981年第二十刷。
九州の遠賀川流域にはこう言う言葉がある。
「川筋もん・・・喧嘩・博打・酒を川筋に咲く三つの花」
宵越しの金を持たないと言う言葉通りに、
気性は荒いが、キップは良く、見栄っ張り。
川筋気質は、いつ死ぬか判らないと言う、過酷な労働条件が
根底に有り、生まれたものと言える。
非人間的な労働環境、搾取、売血・・・。
そんな悲惨な状況で生きる、炭鉱で働く労働者の生活を
丹念に綴った、ルポルタージュの傑作。
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