2009年10月26日

ロミオ&ジュリエットを思い浮かべた 『幻影師アイゼンハイム』

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原題THE ILLUSIONIST 2006年アメリカ制作。109分。
許されぬ恋、引き裂かれた恋、悲しき別れ、
女の死と蘇生・・・ロミオ&ジュリエットを思い浮かべた。
女が死んでから充分時間が余っているので、結末は予想出来た。
同じ様などんでん返しをどこかで見た様な、
読んだ様な記憶がどうもある様な気がした。
あの液体が入った瓶を記憶していたし、伏線がところどころにあった。
私の予想では、舞台で女の幽霊が殺した相手を名指しするか、
または指差すのだろうかと思っていたが、それ以外は当たっていた。
まあ何にしても最初から終わりまで綺麗な映画で、
また19世紀末のウィーンが忠実に再現されて、本当に美しい映画であった。
私は伝説のマジシャンのフーディーニを思い出した。
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2009年10月24日

近年最強のウツ映画 『縞模様のパジャマの少年』

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2008年イギリス・アメリカ制作。95分。
嫌な予想は充分していたが、やはり思った通りの嫌な結末であった。
嫌な気分にさせられる、ウツな映画は沢山があるが、
最近、見た映画の中では最強といっても過言ではなかった。
まさか、そうならならないよな、アメリカ映画だし、
ならないでくれよな・・・と思ったが、見事に期待を裏切った。
正直何度も見たい映画ではないし、全く人に薦められない映画だ。
もし落ち込みたい人がいるなら、この映画を薦めてもいい。
普通の感情を持った人間なら、確実に気分を落ち込ませることは間違いない。
ドイツ人ながら、通例の英語を話すのだが、そんなことは
もはやどうでもよくなってしまうほど、結末は嫌なものであった。
原作は児童書だそうで、やはり全編現実的ではなく、
一種の寓話だと思う。現実にはあんなことは起こりえないだろう。
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2009年10月06日

読書 こらえてつかあさい 筑波昭著『津山三十人殺し』

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今回は、映画八つ墓村で注目を浴び、有名になった、
『津山三十人殺し』をまとめた、筑波昭著『津山三十人殺し』を紹介。
『津山三十人殺し―村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか』
草思社から1981年に刊行。
私が持っているものは1996年7月第11刷。
もう10年以上前、1996年頃?に読んだと記憶している。
大変よくまとめられたドキュメントである。
特筆すべきは、本事件の犯人である、都井睦雄の写真が載っていることだ。
犯行に至るまでの様子、どのように犯行が計画され、実施されたのか、
その結末まで詳細に書かれている。
1938年の津山での大量殺人の全容を知るには良い著作だと思う。

津山事件について検索していたら、下記のブログを見つけました。
(津山事件だけではなく、狭山事件、下山事件等について書かれています)
http://flowmanagement.jp/wordpress/
津山事件の数々の検証や研究成果、それに写真などの資料満載です。
大変よく書かれていて、実に丹念に真摯に事件について、
卓越した緻密な検証しています。
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2009年10月04日

昔聴いていた音楽 道の先には蜃気楼 『イエローモンキー』

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『イエローモンキー』の「BURN」「楽園」を昔、聴いていた。
なんか聞きやすい。
若い頃の俺なら絶対聞かない種類の極普通のバンドの極普通の曲だが、
何故か聴いていた。
初めてこの「BURN」「楽園」を聴いたのは10年以上程前だったと記憶している。
どっちも良い曲だが、どっちかと言えば「BURN」の方が好きかな。

”今ならば”ここで聴けます。
色んな歌を聴くことが出来ます。

http://musicmovie.blog48.fc2.com/

イエローモンキー「BURN」
http://www.megavideo.com/?v=EVMM5GB5
(今なら視聴可能)
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2009年10月01日

印象に残るミュージックビデオ 『Dir en Grey-Agitated screams of maggots』

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今回は、印象に残る、ミュージックビデオを紹介。
この『Dir en Grey』の『Agitated screams of maggots』はとても印象に残った。
大変インパクトがある、ミュージックビデオである。
独特の色調といい、またストーリー展開と言い、傑作の一つだろう。
デスメタル・グラインドコアがメジャー(一般的な、普通の)バンドまでに
このように歌われるのに、20年を要した訳だ。
デスメタル・グラインドコアは音楽が究極に進化した形であるので
20年前に発売された、S.D.Sなどのバンドの曲.を聴いてみても古さは全く感じない。
(S.D.S.では「Never Arise」などが好き)

また『Dir en Grey』はこの他にも、『Obscure』というミュージックビデオを
発表しているが、この『Obscure』もまた印象に残った。
マリリンマンソン(臭)みたいな感じもするが、逆に普通にすれば、
それはそれで意表を突いて、期待を良い意味で裏切った形になるかなとも思う。
しかし、彼らのカラーというか路線は変えられないだろうな。
まだ私が若い頃に、これらに触れていれば、もっと高評価をつけていたと思う。
しかし、よく練りこまれており、良いミュージックビデオである事は間違いない。
奇を衒いすぎたもの(中二病臭とも言えるものも含有)に関し、今の私は食傷気味である。
かっこいいって何てかっこ悪いんだろう、かっこ悪いって何てかっこ良いんだろう・・・という
言葉があるが、今の俺は、普通、普遍、平凡って何てかっこいいんだろうって、痛切に思う。
己が平凡な趣味趣向を持つことが出来た、普通の趣味の奴らは神に感謝すべきだ。
”普通、普遍、平凡な趣味志向では無い趣味”ほど金がかかるもんだし。
出来るだけ金がかからない人生を送りたいならば、普通、普遍、平凡な趣味を持つことだ。
それが可能ならばの話だが・・・。

Agitated screams of maggots [PV] - Dir en Grey
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=4i4LaXTtz98

S.D.S. - Never Arise
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=sNGmRq7jcVs

Dir en Grey Obscure [ Uncensored, Full ]
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=qlUZ9Cp59nk
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ケツにろうろくたてるな!うさんくさいヤツ 『VIDEO STALIN』

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スターリンが解散後、1987年にビデオのみをリリースするというコンセプトで、
遠藤ミチロウを中心としたバンド、ビデオスターリンが誕生した。
当初はビデオのみの媒体の発売予定であったが、結局、一枚のアルバムも発売された。
確か二番目に発売されたのが、この「LOVE TERRORIST」だったと思う。

この「LOVE TERRORIST」に入っている、「24時間愛のファシズム」という曲には
丸尾末広の絵が効果的に使われている。評価が高い作品である。
丸尾末広とスターリンは親和性が大変高く、丸尾末広の絵が無くては
成立しない作品とも言えるだろう。
あと、このアルバムのKOREAという曲も好きだ。
映像が素晴らしい。編集が良いセンスをしている。

VIDEO STALIN / 24時間愛のファシズム
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=yap42WBpE4s

KOREA
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=GimZ-hpsx3A

Video Stalin Book Advert
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=-r1MDHoY0SI
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お母さん いい加減あなたの顔は忘れてしまいました 『遠藤ミチロウ』

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おかあさん、雨の信号はいつも横断歩道のわきで
ぱっくり口を開けているあなたの卵巣が
真紅にはれあがった太陽の記憶をゴミ箱から
引きずり出しそしてそこから一匹の虫がこそこそ逃げ出そうと
28万5120時間の暗闇をめぐりながら
今すぐ夕餉の食卓にひんぱんに出された玉ネギのミソ汁を頭からかぶり
ずぶ濡れになった幸福の思い出を今か今かと待ちわびる
自閉症の子供の通信欄に「僕のお父さんは公務員です」と
一人で書き込む恥かしさを誰かに教えたくて
放課後の来るのを待ちきれず教室を飛び出して
一目散に家をめざしたのだけれど
もれそうになるオシッコをがまんして教えられた通り緑色
に変わったら渡ろうとしていた信号が
実は壊れていたんだと気づいた時にはすでに終わっていたんです
お元気ですか?

おかあさん、頭がいいのはぼくのせいではないと
自己主張する度に宙ぶらりんの想像妊娠恐怖症からやっと立ち直った
女の下着にはいつも黄色いシミが付いていて
人種差別は性欲の根源であると公言してはばからない
アメリカの政治家の演説をうのみにしたようなすがすがしい朝の勃起で
ベトナムのバナナのたたき売りを一目見ようと片手に自由の女神の
電動コケシと片手に赤マムシドリンクをかかえこんだ農協のじじいが
かわいい孫娘のおみやげにと上野のアメ横ではやりのジーンズを買い込んで
金を使い果たし家族は運命共同体だと時代遅れの暴言を吐いて浮浪者に
なってしまったあげく殺されてしまった悲しい話を思い出してはみるのです
お元気ですか?

おかあさん、パンツのはけない留置場は寒いです
水洗便所の流す音がうるさくてなかなか寝つけないので
犯罪者はいつもこっそりセンズリをかくのですが
「おかげであなたの夢ばかり見る」と取調室でしゃべったら
刑事はさも嬉しそうに「親孝行しなけりゃいかん」と
昼メシにカツ丼をおごってくれたのですがタヌキウドンのほうが食べたくて
「父親は嫌いだ!」と言ったら自衛隊かぶれの隣りのヤクザが真紅になって
おこり出し「ゼイタクは敵だ」などと勝手なことをほざいたので
「オマエなんか生まれてこなけりゃ良かったんだ!この貧乏人め!」と
つい口をすべらせてしまったのです
お元気ですか?

おかあさん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
膀胱炎にかかった時から あそこを氷で冷やす快感を覚えてしまった
ぼくはお風呂が大嫌いになり 何枚も何枚もボロボロに皮がはげ落ちて
むき出しになった皮下脂肪のしつこさが耐え切れず
赤紫の玄関口で一人で泣いていたんです
おかあさん、もう一度アンパンが食いたい
正月に作ってくれた栗キントンが食いたい
ブタ肉だらけの砂糖のたっぷり入ったスキヤキが食いたい
好き嫌いは庶民の恥です
おかあさん、今朝から下痢が止まらないのです
おかあさん、血管もちぎれてしまったみたいです
おかあさん、血が止まらないのです 血が止まらないのです
おかあさん、おかあさん 赤い色は大嫌いです!
(EPの裏の歌詞を抜粋 ちなみにEPの裏は女のB地区の写真)

おかあさん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
(”今なら視聴可能”)
http://www.youtube.com/watch?v=4nJhivS5f-c

遠藤ミチロウが1984年に発売した、EP「仰げば尊し」の片面が
本作品「お母さん いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」である。
タイトルも相当インパクトがあるが、歌詞もインパクトがある。
一度聴いたら忘れられない。
忌野清志郎が先日死んだ時、マスコミは日本のロック界を代表する人物とか
(いつもの様な枕言葉で)なんとか言ったようだが、私にとっては、
忌野清志郎よりもこの遠藤ミチロウの方が私の中では存在が大きい。
RCサクセションよりもスターリンの方を私は聴き込んだからだ。
RCサクセションは、”まだ若い私にとって”、余りにも普通すぎたのだ。
忌野清志郎と遠藤ミチロウはほぼ同年と言っていいが、
遠藤ミチロウの方が若干年上である。
忌野清志郎は1951年4月生まれで、遠藤ミチロウは1950年11月生まれである。
posted by zola at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | パンク・インディーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする