2010年05月22日

腕を切断されるか、今ここで死ぬか、どっちかを選べ『シエラレオネの衝撃』前編

SierraLeone010.JPG

シエラレオネ内戦(Sierra Leone CIVIL War)の映像は
衝撃を受けたものだった。
ここに世界の現実がある。
この日本では報道されない事実がある。
片手がない人。両手がない人。片手首がない人。両手首がない人。
足がない人もいる。
これらの人々は事故等で手足を失ったのではない。
「映画ブラッド・ダイヤモンド」でも少しだけ描写があったが、
革命統一戦線Revolutionary United Front略称RUF=rebel force)に
手足を切断されたのだ。
何故、殺さないで、手足の切断を行なうのかと言うと、
それは自殺を考えさせるほど、人に苦痛と屈辱を与えるためだ。
切断の痛み以外に、日常生活でのあらゆる行為の不便、
それに、健常者で無い為に向けられる、好奇心、同情、哀れみ、
侮蔑を死ぬまで与え続ける。顔を洗う、歯を磨く、用を足す、
服の着替え、御婦人の月一度の用事、紐を結ぶ、食事、
髪を整える、性行為全般、体を洗う・・・。
これらのなんてことがない日常的な動作が困難或いは不可能になる。
誰かにやってもらえばいいだろうと思うかも知れないが、
では、それを付きっ切りで、24時間、365日、死ぬまで面倒をみれるのか?
まあ、一回位はやってくれるかも知れないが、
それを無報酬で死ぬまで面倒をみれる人はいないだろう。
もし出来ると言える人は嘘つきか、偽善者である。
アフリカの処刑、刑罰で特異な点は人体の切断である。
首、手、足、性器などを切断する。
もし生き残れても、自殺を考えるほど苦痛と絶望と屈辱を与え続ける、
その人間が死ぬまで。
その切断の前に暴力、それに(男女問わず)レイプがされる場合もある。
シエラレオネの記事でも被害者の女が切断される前には
レイプされたと語っている。
勿論切断されて、そのまま死ぬこともあるが、
生き残れる場合もある。(生き残っても地獄)
或いは、シエラレオネの映像でもみられる銃殺や或いは
撲殺の場合もある。
手足の切断の場合、年齢や性別により差別、区別はない。
女が言う女性差別もない。
女だろうが、男だろうが、赤ん坊だろうが、
そこに一切の区別も差別もなく、切断される。
子供だから勘弁してやるだの、赤ん坊だから可哀想だの
女には手をあげないみたいに、女だけは免除とか、
そんな紳士的な分別は一切ない。
有るのは、憎悪だけだ。
赤ん坊ほど、年齢が若いほど、手足切断による、苦しむ年月が多いが、
それを狙ってか狙っていないのかは判らないが、一切区別はない。
誰であろうと捕まったものはレイプされ、殺されるか、
レイプされ、切断されるかだ。

無知で善良な人(勿論、日本人も含む)は
こんな悲惨じゃ援助しなくちゃ、
募金しなくちゃと思うかもしれない。
中国人タレントの広告塔の募金やタレントの募金や
コンビニに置かれている募金箱に
お金をいれなくちゃと思うだろう。
ヤフーのクリック募金もしなくちゃと思うだろう。
ブログでみんなに宣伝しなくちゃと思うだろう。
募金することは良いと思うだろう。
それは賞賛される、或いは絶対賞賛されるべきことで、
賢明な考え、賢明な行為だと思うだろう。
称えられるべき行為だと思うだろう。

答えは否。
世の中というものは、そんなに単純ではない。(無知は罪だ)
アフリカにも日本のように既得権者が存在する。
政治家、官僚、軍人、違法組織のボスや幹部、その地域のボスや幹部。
本当に困っている人には、それらの金や物資は渡らないし、
それどころか、中抜きも当然有るし、それに既得権者が
それらを吸収し、ブランド物や愛人の宝石になったり、
武器を買う資金になったりする。
アフリカは、この俺が子供の時から何も変っていない。
俺が子供の時からアフリカの飢餓や困っている人の為に
募金しましょうという運動があったが、
よくなるどころか、ますます酷くなっている。
昔は棍棒とか刃物とかの原始的な武器で、
死者の数もそれほどは多くなかったが、
今ではAKなどのよる銃器による殺人が劇的に増大した。
アフリカは永遠にこのままだろう。
人類が滅亡するまで、根本的な解決が無い限り、永遠にこのままだろう。
女子割礼、迷信への強い盲信、ジェノサイド、手足切断、エイズ、
貧困、飢餓、低い教育水準、戦争、他国からの搾取、利権の奪い合い・・・。
教育も経済も工業も医療、何もかも駄目である。根本から駄目だ。
日本人は敗戦後、焦土と廃墟から立ち直ったばかりか先進国になったが、
これは人の歴史上、例がないほど、究極の異例のことである。
日本人が出来るから、アフリカ人が出来るとは限らない。
あなたは英語が堪能だが、他の人もそれと同様には堪能ではない。
あなたは難解な試験に合格できたが、他の人も同様には合格は出来ない。
自分が出来るから、日本が出来るから、他の国が出来るとは限らない。
例外は決して、普遍ではない。(奇跡は起こらないから奇跡と呼ぶ)

*この記事を掲載してから、色んなところから、
毎日365日見にきているが、大抵(99.9%)は
前編だけ見ているのが判る。
これは長文なので、前後に切って掲載するしか方法は無かった。
前編・後編で「一つの記事」になるので、どうせなら、
前編だけではなく、後編をも目を通して欲しいようには思う。
しかしながら、別に強要はしないし、また強要するものでもないが、
記事を書いた私からすれば、正直釈然とはしない。
(古本を買うとき、何故か前編だけが売れ切れで、
後編だけ売れ残っていて、困ったことがあるが、
この記事の前編だけ見るのは、そういう人なんだろうかと
思わざるを得ない)
しかし、私は見る見ないは絶対強要もしないし、
是非見てほしいとまでは言わない。
それは個人の自由だし、貴方が必要と思わなければ、
貴方の人生の有限な貴重なる時間を使ってまで
見る必要はないと感じる。
人生は有限であり、その時間は大切なものである。
別にこの記事を読まなくても、貴方は死ぬわけではないし、
また、この記事を見る時間を他の有意義な事に使えば
良いという考えもあるし、それも素晴らしい良い時間の使い方に思う。
貴方が必要と思えば見ればいいし、必要と思わなければ、
見なくても良いと考える。
ただ見たい人だけに、興味を持っただけに、
その機会を、私はただ与えているだけの事に過ぎない。
見たい人だけ見れば良い事である。そこには強要も義務も一切無い。
私はただ、このような現実があるのだということを提示し、
そんな現実を知る機会を与えているのみである。
posted by zola at 00:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画『ブラッド・ダイヤモンド』を見てシエラレオネの歴史を学びたいと思いました。映像「Sierra Leone CIVIL War」もぜひ見ます。ご紹介に感謝です。
Posted by ETCマンツーマン英会話 at 2014年04月07日 15:16
ETCマンツーマン英会話様
わざわざ書き込みをありがとうございます。
早速ETCマンツーマン英会話のサイトを見てみました。映画『Blood Diamond』(ブラッド・ダイヤモンド)でアフリカ英語という記事を拝見しましたが、確かに我々が通常この日本で英語圏の教師から学ぶ発音とは、レオナルド・ディカプリオ演じる、ジェフリー・アーチャーの話す英語とは違っていました。あの映画ではリンガフランカは言うに及ばずに少年兵、「ダイヤは永遠の輝き」で有名なダイヤの独占市場、武器の密輸など様々な問題が作品に込められていました。アフリカ問題はシエラレオネだけではなく、アフリカの国の殆ど、まあアフリカ大陸の全部の国と言っても過言でないほど、人間が持つ欲や利権争いの舞台となっており、シエラレオネの他にもアルジェリア、ナイジェリア、ガーナ、ギニア、コートジボワール、リベリア、カメルーン、コンゴ、ルワンダ、ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ジプチ、ソマリア、タンザニア、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ、スワジランド、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ共和国など書いていけば、キリがないです。上記の国の全てが先進国とはまた違った多種多数の問題を抱えている。
それらを全部解決しようとしたり、映画化したりは当然不可能であって、まだシエラレオネは映画化され、こんな自分の知らない場所で起きていると知られただけでも幸運だと思います。
Posted by zola at 2014年04月07日 21:27
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