2005年05月29日

5月29日 エロティシズムと残酷の総合研究誌 『血と薔薇』 24冊目

chitobara.jpg
今回は本では無く、雑誌を紹介する。
その雑誌は、今まで伝説の雑誌と言われ、
近年復刻もされた、「血と薔薇」〜LE SANG ET LA ROSE〜である。

昭和四十三年に天声出版から、エロティシズムと残酷の総合研究誌と銘打ち、
「血と薔薇」(四号で廃刊)という雑誌が出版された。
三号まではフランス文学研究者、故澁澤龍彦が責任編集。
執筆陣は今となっては豪華なメンバーばかりである。
三島由紀夫、稲垣足穂、植谷雄高、中田耕治、生田耕作、種村季弘、
澁澤龍彦、植草甚一 等々。
巻頭には、特集T「男の死」と題され、三島由紀夫がモデルとなり、
「聖セバスチャンの殉教」と名付けられた、写真が記載されている。
他にモデルとなった人物は澁澤龍彦、唐十郎 等・・・。

まだ文学者が文学者たる意識を持ち、
まだ矜持を保持し、まだ時代が文学を認めていた頃の雑誌だと言える。
そして、まだ文学が生きていた・・・そんな時代の雑誌でもある。


 *或いは・・・まだ文学がインテリの小道具となった時代、
  そして文学を語るのが別段珍しい事でも無かった時代、
  それに文学全集が出版され、書棚を飾っていた時代である。
posted by zola at 00:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 古書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

弓矢の先端とその恍惚
Excerpt: ここに見るのが、セバスツィアンカペレの壁に描かれるその守護聖人である。17世紀に描かれた物で、当時ハイデルベルクを闊歩していた若い騎士たちのトップモードそのものと云う。 聖セバスチャンは、三島由紀夫..
Weblog: Wein, Weib und Gesang
Tracked: 2005-07-08 14:42