2016年03月08日

『読書「【総特集】澁澤龍彦 ユートピアふたたび」』

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今回は、「文藝別冊 KAWADE夢ムック
【総特集】澁澤龍彦 ユートピアふたたび」を
紹介する。河出書房新社より2002年5月30日発行。
1200円。内容は写真の通り、巻頭に澁澤邸の写真有り。
「伝説の雑誌 紹介」と題し『血と薔薇』の紹介有り。
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2012年07月12日

読書 荒俣宏著『ブックス・ビューティフルT・U』

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今回は、荒俣宏著
『ブックス・ビューティフルT・U 絵のある本の歴史』を紹介する。
本書はちくま文庫から刊行。
元は平凡社から刊行されたもので、その再刊本だが、
1冊になっているのではなく、TとUに分けられての再刊。
19〜20世紀の英国・フランス・アメリカの挿絵本を紹介した本である。
欧米の挿絵本の魅力を伝えた画期的な本である。
現在は、残念ながら絶版になっている。
プレミア価格をつけている古書店も多い。
再販が待望される本である。

随分昔、この本を初めて読んだ時、確かにわくわくして、
この本に掲載されている本が欲しくなったものだが、
それから年月が経ち、この様に日本で散々紹介されている、
フランスの挿絵本は目垢がついて、近年はそれほど、
購買欲がなくなってしまった。
巷に溢れれば溢れるほど、購買欲はそれと比較して、
減少していってしまう。
食べ物の好みが変わるのと同様、収集の好みもまた変化していく。
古書店の目録、またはネット上で、何度も何度も、
同じ本ばかりを目にすると、またこの本か、*見飽きた、ということになる。
(確かに良い本だが、マニア心はくすぐらない)
そこには購買欲をくすぐるような新鮮さは、もはや無いのだ。
どうせなら、まだ見たことが無い、まだ日本の誰もが
手に取ったことがない、フランスの挿絵本を入手し、
実際に手にとり、眺めてみたいと常々思っている。
本書はいわば入門書、入り口であって、
それが挿絵本の全てでは決してない。
(何も知らないレベル、挿絵本とは何ぞやというレベルならば、
本書は確かに役に立つだろう)
特にフランスの挿絵本について言えば、まだまだ奥が深く、
本書レベルでは、とても語れない。
それほど多種多様な挿絵本がフランスには存在する。
もし、本書などを糸口にして、その魅力に取り付かれ、収集家になり、
それを追求していくうち、当然、本書では物足りなくなる。
本書は飽くまで概略に過ぎない。
日本でよく紹介される、フランスの挿絵本は言わば初心者向きであり、
入門に過ぎず、コアなマニアにはとても物足りない。
武道、将棋、囲碁、書道でいえば、初段レベルにすぎず、初段で、
その道を知り尽くしたとはとても言えないだろう。

ちなみにフランスの挿絵本について述べれば、
フランスの挿絵本の価格は比較的安定しており、一般論を述べれば、
極端な高騰もしなければ、また極端な暴落もしないのではないかと思われる。
日本の古書は99%以上国内のみで取引されるが、
フランスの挿絵本は主にフランス語圏、或いは英国、ドイツ、イタリア、スペイン、
北米、南米の一部など、世界に販路を持ち、いまだに多くのコレクターがいる。
フランスの古書業界はこれらの要素が強みになっていると思う。
これからは徐々にその入手も難しくはなるということは否定出来ないが、
私が生きているうちにはその可能性が大きくはないと思う。
しかし、当然ながら、22世紀にはその入手は今よりも格段に、
難しくなっているのではないかと予想される。

*何故、古今東西、この世の中に不倫や浮気があるのかね?
何故、多くの恋人や夫婦はいつか倦怠期を迎えるのかね?
何故、いくら好物でも毎日食べると飽きてしまうのかね?
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2010年10月01日

読書 荒俣宏著『ファッション画の歴史―肌か衣か』

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ロココ時代から1920年代のアールデコまで、
200点以上の図像を渉猟しつつ、
衣服と身体の見せ方を探る。
肉体とエロスに迫る新荒俣博物学誕生。
美麗レイアウト。235頁。
(本書紹介文より抜粋)

今回は、荒俣宏著『ファッション画の歴史―肌か衣か』を紹介する。
平凡社より1996年に刊行。
多数の白黒・カラー図版が入った
(画期的とも言える)荒俣流のファッションの歴史の本である。
図版が多く、見る者の眼を存分に楽しませる本。
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2009年10月06日

読書 こらえてつかあさい 筑波昭著『津山三十人殺し』

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今回は、映画八つ墓村で注目を浴び、有名になった、
『津山三十人殺し』をまとめた、筑波昭著『津山三十人殺し』を紹介。
『津山三十人殺し―村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか』
草思社から1981年に刊行。
私が持っているものは1996年7月第11刷。
もう10年以上前、1996年頃?に読んだと記憶している。
大変よくまとめられたドキュメントである。
特筆すべきは、本事件の犯人である、都井睦雄の写真が載っていることだ。
犯行に至るまでの様子、どのように犯行が計画され、実施されたのか、
その結末まで詳細に書かれている。
1938年の津山での大量殺人の全容を知るには良い著作だと思う。

津山事件について検索していたら、下記のブログを見つけました。
(津山事件だけではなく、狭山事件、下山事件等について書かれています)
http://flowmanagement.jp/wordpress/
津山事件の数々の検証や研究成果、それに写真などの資料満載です。
大変よく書かれていて、実に丹念に真摯に事件について、
卓越した緻密な検証しています。
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2009年05月08日

読書 『西洋製本図鑑』

seiyouseihon001a.JPG

西洋製本の歴史、道具と材料、具体的な製本の工程、
修復にいたるまでを、全ページフルカラー写真で詳細に図解。
原著は、スペインで出版されたのち、フランス語版・英語版・ドイツ語版・
イタリア語版が発行され、日本語版発行が待たれていた。
『古書修復の愉しみ』の翻訳者と監修者が組んで
日本語版の発行となった。
『ルリユールおじさん』(いせひでこ 著 理論社 刊)などで
昨今注目される西洋製本技術と親しめる一冊。

ルリユールの歴史や、古い伝統的な技法、金箔押しや革モザイク、
本の修復などが総合的に紹介される機会はきわめて少なく(中略)本書は、
まさにそのような期待にこたえる一冊である。
(本書「日本語版刊行にあたって」より)

目次
第1章 製本の歴史
第2章 道具と材料
機械/道具類/箔押しの道具/材料/仕事場
第3章 製本
本の各部の名称/くるみ製本/綴じつけ製本
第4章 シュミーズと箱
本と書類の保護
第5章 装飾
ロール箔による箔押し/タイトルを組む/空押し/箔押しの準備/金箔押し/
箔押し機による箔押し/小口の金つけと模様刻印/革モザイク
第6章 修復
古書の修復/マーブル紙
第7章 ステップ・バイ・ステップ
布装本/背バンドつき半革装/ポートフォリオ/夫婦箱/小口革つきスリップケース
/丸背背革装の夫婦箱/表紙内側の折り返しと表紙の縁への金箔押し/レリーフ式モザイク
ギャラリー
参考文献
(紹介文より抜粋)

今回は、2008年12月に雄松堂出版から刊行された、
ジュゼップ・カンブラス著 市川恵里訳 岡本幸治 日本語版監修
フルカラー160頁で構成された、『西洋製本図鑑』を紹介。
なかなかよく出来ている本であるが、
装丁家にとっては、当然ながら物足りない内容であろうが、
装丁を本格的に学んだ経験が無い者や
装丁とは何ぞやと思う者には、
”装丁の概略”を知るには、良い内容かも知れない。
我が国には、このような装丁に関する本が
欧米と比較して、異常に少ないからである。
「このように本が作られていくのだ」という事を知るには
なかなか良い内容ではないかと思う。
我が国では、このような本が、本当に誇張ではなく、
異常なほど枯渇しているのが現状なので、
本書が日本語に翻訳されて、刊行されたことは喜ばしい事である。
装丁家や今装丁を学んでいる者や本格的で古典的な洋古書コレクターを除き、
我が国では、装丁を知る者は皆無である。
悲しいことに、西洋式装丁が近代化の途中で定着する事がなく、
そのまま機械製本になってしまった、我が国では
装丁とはただの本のカバーデザインをすることだと思われている。
あのただの紙一枚のデザインをする事のみが装丁の仕事だと思われている。
また、それがまかり通っているのが現状である。
”『ルリユールおじさん』(いせひでこ 著 理論社 刊)などで
昨今注目される西洋製本技術と親しめる一冊”
という説明があるが、このような注目は、結局は永続的なものでも、
持続するものでもなく、いつだって、ただの一過性に終わってしまう。
どうすれば、本書で書かれている装丁に魅力を感じて、
その興味を永続出来るか?
それは、装丁という、美しい工芸作品を、”実際に間近で見て”
それを、「本当に美しい」と思い、「どうすれば、そのように作れるか」と思うか、
思わないかの差である。
私は初めて、本書で書かれているような、ルリユールを見、
なんて美しいのだろうかと感動したのである。
(それからルリユールに興味を持ったのである)
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2008年11月22日

読書 シャンタル・トマ著 『サド侯爵』

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今回は、シャンタル・トマ著
田中雅志訳『サド侯爵』を紹介。
三交社より2006年に刊行。
サド侯爵について、豊富な図版を用いて、
近年の研究成果を詳細に記した本。
サド文学研究にとって、必読の書とも言える。

ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)ジェローム神父 (ホラー・ドラコニア少女小説集成)
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[著者] マルキ・ド サド会田 誠
[種類] 単行本
[発売日] 2003-09
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2008年05月17日

読書 樋田直人著『蔵書票の芸術』 241冊目

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海外の蔵書票は銅版、木版などの単色刷りが多い。
日本では板目木版をはじめ合羽版、
孔版など様々な技法がみられる。
著名な蔵書票といま活躍中の作家の作品を
収録した蔵書票図鑑。
(本書紹介文より抜粋)

今回は、樋田直人著『蔵書票の芸術』を紹介する。
1997年淡交社より刊行。
よくまとめられているし、写真も多い。
入門書としては格好の本かも知れない。
著者はなかなか良いことを書いている。
例えば・・・
日本の蔵書票には欧米で見られる、
座右の銘(的な格言)を入れた票が少ないという事を述べ、
また欧米でさえ、「自国語ではないラテン語の
世界共通語EX LIBRISを入れているのに、
日本人だけが日本昔流に○○蔵書と入っていればラテン語の
EX LIBRISを入れなくてもよいというのは短絡的過ぎる考えで、
今日ではもはや世界的に通用しない(抜粋)」
この様に述べている。
日本独自の流儀も有っても良いかも知れないが、
やはり、ここは世界に合わせるべきだろう。
どうせなら、そうした方が良いと私は思う。
本書は著者が日本に跋扈する、蔵書票らしき代物に辟易し、
蔵書票とは何ぞやと、もう一度原点にかえり、記した本である。

本書の紹介文に有るように、著名な蔵書票と、
今、活躍中の作家が紹介されているが、
当然ながら、本書だけで、蔵書票の全貌は把握出来ない。
それほど蔵書票とは多種多様な世界なのである。
まだまだ人の目に触れた事が無い蔵書票が世界のどこかに眠っている。

蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界
[著者] 樋田 直人
[種類] 単行本
[発売日] 1997-05
[出版社] 淡交社

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2008年04月05日

読書 『黄金期の西洋蔵書票』 240冊目

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今回は、クリフ・パーフィット著・日本書票協会監修
『黄金期の西洋蔵書票』を紹介する。
1996年日本古書通信社より刊行。
この様な西洋の蔵書票を紹介した本は少ない。
翻訳されている蔵書票に関する本は殆ど無いので、
その意味では貴重とも言えるかも知れない。
しかし、内容的にはとても薄い。
それほど多種多様に富む、
大量の蔵書票を紹介している訳では無く、
パラパラとめくっていたら、アッという間に終わってしまった。
こんなものが有ると雑然に知る目的だけで考えれば好著。
本に掲載された蔵書票をただ眺めるのではなく、
実際に入手し、その手にとって間近で眺める事こそ最良であろう。
やはり本道たるは、実際に手にとって鑑賞する事である。
特に銅版画の蔵書票は、精緻なので、
写真では全く違う事に驚くはずである。


岩佐なを 銅版画蔵書票集―エクスリブリスの詩情 1981‐2005岩佐なを 銅版画蔵書票集―エクスリブリスの詩情 1981‐2005
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[著者] 岩佐 なを
[種類] 単行本
[発売日] 2006-12
[出..
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2008年03月22日

読書 『オーブリー・ビアズリー/世紀末、異端の画家』239冊目

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世紀末、悪魔的エロティシズムの画家、ビアズリー。
衝撃的なデザイン感覚とジャポニズムで時代を席巻。
ビアズリー作品および関連図版を140点掲載。
近代デザインの誕生からモダン・スタイルの確立まで言及。
(本書の紹介文より抜粋)

今回は、河村錠一郎編著
『オーブリー・ビアズリー/世紀末、異端の画家』を紹介する。
河出書房新社1998年刊行。
本書はビアズリーの紹介本であるが、
特記すべきはアラステアも紹介されている事だ。
多くは無いが、アラステアについても紹介されている。
本書には、Alastairがアラスターと英語読みになっている。
執筆者河村錠一郎の専門は英国なので、英語読みなのだろう。
しかし、一般的にはアラステアと表される。
Alastairの母国はドイツなので、アラステアの方が
発音的には正しいと思われる。

本書には、アラステアの簡単な紹介がされている。
(以下本書から抜粋)
「アラスター(本名ハンス・ヘニング・フォン・フォークト)は、
一八八七年にドイツのカールスルーエで生まれている。
本人の言によれば、さる王家のご落胤で、フォン・フォークト家に
里子に出されたのだという。マールブルグ大学で哲学を学んだが、
美術は独学で、ヨーロッパ中を旅し、その多彩な才能と話術
(母国語のドイツ語のほかに英語、フランス語が達者だった)
きわめて個性的な生活スタイルで社交界の人気者になった。
愛する女性には金に糸目をつけず、豪華な花束を贈りつづけ、
ホテル代が金に困っている時でもその習慣を止めなかった。
それほど服装も生活哲学もダンディなアラスターには次々と
恋人が出来た。男の恋人もいたようである」
この様に記されている。
これを読むと、とても興味深い人物で有る事が判る。
このアラステアの記述箇所に、(私も架蔵している)
サロメの挿絵が挙げられているが、
それは1922年版(初刊行)ではなく、1925年版のものである。




オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家
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[タイトル] オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家
[著者] 河村 錠一郎島田 紀夫
[種類] 単行本(ソフトカバー)
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2008年01月26日

読書 レベルテ著『ナインス・ゲート』236冊目

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今回は、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ著
『ナインス・ゲート』を紹介する。
集英社文庫から2000年に刊行。
ジョニー・ディップ主演で映画化されたが、
その原作本である。
映画と原作のストーリーは、ほぼ同じ。
映画は、やはりヒットはしなかったものの、
古書を扱った映画は少ないので、
映画化されただけで良しとしなければなるまい。
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2007年11月24日

読書 樋田直人著『蔵書票の美』232冊目

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15世紀のヨーロッパで生まれ、《紙の宝石》と呼ばれる蔵書票は
いま世界的ブームにあり、世界最大の書票協会員を有する日本では、
優れた作家・蒐集家も多い。
この蔵書票の世界を豊富な資料・作品例で解説した基本図書で、
愛好家・作家・研究者にとって待望の必読・必携の書。
(本書の裏書きから抜粋)

今回は、樋田直人著『蔵書票の美』を紹介する。
小学館ライブラリー(文庫サイズ)1998年刊行。
うーん何をして、世界的ブームと定義すれば良いのか?
巷では、蔵書票は、決して身近な存在ではないと断言したい。
今や書物ですら身近な存在ではなく、それは誇張と言うべきであろう。
しかし、日本にも有る程度の蒐集家は存在し、
我がヤフーブログでも、その世界を垣間見る事が出来る。
しかし、やはり一部の人達の物であり、決して一般的に普及しているとも
言えないし、またブームだとも、とても言えないであろう。
まあ、それはさておき、本書は蔵書票の概要を知るのは、良いかも知れない。
しかし、決して深いところまでは書かれていないので、
蔵書票蒐集家にとっては、どれも既に知っている事ばかりなので、物足りない。

”基本図書”と紹介文で書かれている様に、
本当に基礎的な事柄だけなので、
”愛好家・作家・研究者にとって待望の必読・必携の書”とは
到底成り得ない気がする。
愛好家、作家、研究者にとっては、本書に書かれている事は、
既に暗記する程熟知しているはず。
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2007年11月17日

読書 栃折久美子著 『装丁ノート 製本工房から』231冊目

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今回は栃折久美子著
『装丁ノート製本工房から』を紹介。
集英社文庫より1991年刊行。
装丁の勉強の為、ベルギーへ留学した、
著者のエッセイ集。
装丁に関する事を中心に、思うや考える事が
飾ることなく、書かれている。
本への愛情がひしひしと感じられる本。
著者は日本における、装丁芸術(Reliure d'art)の
先駆者的存在としてよく知られている。
栃折久美子は1928年生まれだから、来年で80歳になる。
ベルギー留学を綴った、彼女の著書 『モロッコ革の本』
によれば、ベルギーに渡ったのは1972年。
彼女が44歳の時であり、今の私よりも高齢時に
渡欧した事になる。
『モロッコ革の本』には、彼女の若々しい写真も有り、
それを見ると40歳超とはとても思えない。
白黒だから(実際とは)感じが違うかも知れない。
しかし、彼女のベルギーでの日々は、
『モロッコ革の本』とても活動的には描かれている。
今、現在の彼女の写真を見ても、どこか気品があり、
そこには芯の強さが感じられる。
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2007年11月03日

読書 上野英信著 『追われゆく坑夫たち』230冊目

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大手資本の安全弁として、苛酷な奴隷労働と
飢餓生活に苦しめられている
中小炭鉱の状態を内面から追求する。
(本書紹介文より抜粋)

今回は上野英信著 『追われゆく坑夫たち』を紹介する。
本書は岩波新書1981年第二十刷。
九州の遠賀川流域にはこう言う言葉がある。
「川筋もん・・・喧嘩・博打・酒を川筋に咲く三つの花」
宵越しの金を持たないと言う言葉通りに、
気性は荒いが、キップは良く、見栄っ張り。
川筋気質は、いつ死ぬか判らないと言う、過酷な労働条件が
根底に有り、生まれたものと言える。
非人間的な労働環境、搾取、売血・・・。
そんな悲惨な状況で生きる、炭鉱で働く労働者の生活を
丹念に綴った、ルポルタージュの傑作。
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2007年10月03日

読書 平田家就著『イギリス挿絵史』228冊目

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今回は、平田家就著『イギリス挿絵史』を紹介する。
研究社より1995年に刊行。
イギリスの挿絵史について、詳細かつ丁寧に書かれた本。
イギリスの挿絵本収集家、研究者には必読とも言える。
ここまで詳細にまとめた功績は大きい。
本書の様に、詳細かつ丁寧に書かれた
フランスの挿絵史が欲しいものだが、
フランスの挿絵本の場合は、
この程度にまとめるのは、とても不可能であろう。
それほどにフランスの挿絵本は広範囲である。

イギリス挿絵史―活版印刷の導入から現在までイギリス挿絵史―活版印刷の導入から現在まで
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[タイトル] イギリス挿絵史―活版印刷の導入から現在まで
[著者] 平田 家就
[種類] 単行本
[発売日] 1995-12
[出版社] 研究社出..
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2007年07月21日

読書 『奇譚クラブの人々』219冊目

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今回は、北原童夢・早乙女宏美著『奇譚クラブの人々』を紹介する。
河出文庫。2003年刊行。
今や伝説となった、「奇譚クラブ」にまつわる話や人物についての考察。
写真が大変豊富。

「奇譚クラブ」とその周辺 (河出i文庫)「奇譚クラブ」とその周辺 (河出i文庫)
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[タイトル] 「奇譚クラブ」とその周辺 (河出i文庫)
[著者] 濡木 痴夢男
[種類] 文庫
[発売日] 2006-06-03
[出版社] 河出書房新社..
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2007年07月07日

読書 河越逸行著『掘り出された江戸時代』218冊目

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今回は、河越逸行著『掘り出された江戸時代』を紹介する。
雄山閣より1975年9月刊行。丸善から出版された本の再販。
医学・人類学見地、或いは歴史学見地から、
江戸時代の墓所、或いは出土された人骨や遺物に
より、生前はどんな生活をしていたのか。
健康状態はどうだったのか・・・等を考察している本である。
本当に良くまとまっている。
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2007年06月09日

読書 『古書修復の愉しみ 』217冊目

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当代一の書籍修復家に弟子入りした女性が、
書籍修復家として成長する過程を自伝的につづった回想録。
書籍修復という手仕事の技を学ぶ愉しみを実に詳しく、
いきいきと描き出している。
(本書紹介文より抜粋)

今回は、アニー・トレメル ウィルコックス著
市川 恵里訳『古書修復の愉しみ 』を紹介する。
白水社より2004年に刊行。
紹介文に有る様に、古書修復家に弟子入りした人物が
様々な古書を修復をしていく過程を綴った本である。
古書修復について書かれた本は少ないので、
貴重と言えば貴重な記録かも知れない。

古書修復の愉しみ古書修復の愉しみ
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 古書修復の愉しみ
[著者] アニー・トレメル ウィルコックス
[種類] 単行本
[発売日] 2004-09
[出版社] 白水社

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2006年12月09日

読書 『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』203冊目

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切腹を生んだ日本的条件を追及した本書は、
「日本人とは何か」を考える上でも画期的な著作である。
(本書紹介文より抜粋)

今回は、千葉徳爾著『切腹の話 日本人はなぜハラを切るか』を紹介する。
本書は講談社現代新書より1972年(初版)に刊行された。
私が持っているのは1980年刊行の十刷で中学の頃に買い求めたものである。
「切腹のいろいろ」「腹の切りかた」「切腹の歴史」
「抹殺された女性の切腹」等多岐にわたる視点から
興味深い考察をしている本である。
「平常時の切腹と異常時の切腹」という項には、
「奇譚クラブ」に載った切腹実見(敗戦時の自決)談が
抜粋しされ、掲載されている。本書は日本の切腹研究には
欠かす事が出来ないもので、実によく書かれている。
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2006年09月16日

読書 懐かしい未来 『小松崎茂の世界・ロマンとの遭遇』201冊目

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「地球SOS」「大平原児」「海底王国」などの絵物語の世界や、
口絵の世界、想い出の銀座・浅草、絵本・単行本の世界、
プラモデルの世界など、懐かしきあの頃の、
少年たちの夢を描いた小松崎茂の世界をオールカラーで集大成!
(本書紹介文より抜粋)

今回は、根本圭一編 『小松崎茂の世界・ロマンとの遭遇』を
紹介する。本書は国書刊行会より2006年に刊行された。
子供の頃に見た、小松崎茂の描く口絵や挿絵、
或いはプラモデルの箱の描かれた絵を思い出す。
当時は小松崎茂なんていう名前も知らなかったが、
子供の時から馴染みがあった絵であった。
小松崎茂は今から思えば、「懐かしい未来」を描いた人物であった。

ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] ロマンとの遭遇―小松崎茂の世界
[著者]
[種類] 大型本
[発売日] 2006-03
[出版社] 国書刊行会

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2006年09月09日

読書 友成純一著『人獣裁判』(大陸書房 1987)200冊目

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 「反逆者ダミアンの公開処刑が
パリの大広場で行なわれていた。
その方法は極めて残虐な<四つ裂きの刑>
―四肢にロープを巻きつけ、軍馬に曳かせる―であった。
そんな興奮状態の群集の只中に
サディストの語源にもなった若き日のサド侯爵がいた。
サド侯爵はダミアンに科せられる拷問の光景に魅入りながら、
数奇な自分の人生を振りかえったのだった。
悪徳の師となった叔父のサド神父とドブルイユ母娘、
肉体からの魂の解放を目的とした破戒同盟、
狂気に陥ると異端の僧、普段は高潔なアンブレ師……。
サド侯爵の数奇な人生がここに綴られる……。」
(本書紹介文より抜粋)

今回は、友成純一著『人獣裁判』(奇想天外ノベルス)を紹介する。
本書は大陸書房より1987年に刊行された。
私がこの本に出会ったのは1982年の高校の時である。
当時、雑誌「ビリー」に『人獣裁判』が連載されていたのである。
まだサドすら知らなかった私は、衝撃を受けた。
あの衝撃は今でも忘れる事が出来ない。
その後、近年になり、やっと絶版であった本書を
古本屋で見つけて購入する事が出来、
いまでは私の書棚に収まっている。
これほどの奇書があるだろうか?
この本を見る度、初めて読んだ時の衝撃を思い出すのである。
posted by zola at 01:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする